食の悩みあるある
子どもの食には悩みがたくさん。事例を見てみましょう。
- 子どものおやつの量に目安はありますか?
- おやつは1日200kcal(キロカロリー)以内が目安とされています。スナック菓子やジュースをチョイスしてしまうとエネルギー量ばかりが増え、必要な栄養素が摂れなくなってしまうかもしれません。おやつには、3食の食事で摂りきれない栄養を補う役割があるので、エネルギー量だけでなく栄養価も考慮したおやつを与えるようにしましょう。また、子どもと楽しみながら一緒に手作りすると、食育にもなっていいですね。
- 食べ物の好き嫌いが多くて困っています。
- 子どもの好き嫌いは成長の一環ともいえるので、まずは見守ってあげることも大切です。
そのうえで、例えば調理法も変えてみるのはどうでしょうか。「かぼちゃ煮は嫌がったけれど、かぼちゃコロッケにしたら喜んで食べた」などの例がよくあります。また、おやつや飲み物を摂りすぎていて、いざ食事のときに全部食べられないというのが理由かもしれませんので、1日の生活習慣を振り返ることも大切です。
- 子どもの小食に悩んでいます。
- 親としては「栄養が足りていないのでは?」と心配することもあると思いますが、決して無理強いしないようにしましょう。量が食べられなければ大豆、卵、チーズなど栄養価の高い食品を意識して摂るのもおすすめです。(アレルギーにはご注意ください。)また食事に興味がないようなら、一緒に買い物に行ったり、調理している様子を見せたり、お手伝いを頼んだり、野菜を一緒に栽培するなど、食に興味が湧くようなことを試してみると、食育にもなっていいですね。
- 子どもが集中して食べないのですが対策はありますか?
- 食べることにまだ関心が少ない子どもは食事に飽きやすいもの。対策として、食事のときにはおもちゃを片づけ、テレビも消すようにしてみましょう。そうは言っても集中力が続く時間はまだ短いですし、すぐに立ち上がってしまうことも多いかもしれません。そんなときは「立ったら(テーブルから離れたら)食事はおしまいね」というルールを決めてみます。少しでも座って食べられたら大げさに褒めることを繰り返していると「座って食べることはいいことなんだ」と徐々に認識し、食事にも集中していけるでしょう。
- 子どもがコンビニやファストフード店のスイーツ、ハンバーガーなどをよく欲しがります。食べさせたくないのですがどうしたらいいでしょう?
- コンビニやファストフードの食事やスイーツは、脂質や糖分、塩分が高いものもあり、出来れば控えたいもの。とはいえ、楽しみのひとつでもありますので親としては悩みのタネ。そんなときこそぜひ食事バランスガイドを活用してみるのはどうでしょうか。今食べたものはどこに当てはまるか、なにが足りていないかなど、パズルのように当てはめてみましょう。
- 朝起きてもごはんを食べたがりません。どんな工夫をしたらいいですか?
- 起床してすぐは子どものカラダも目覚めていません。朝食の30分~1時間前に起床すると、腸も動き出し、朝食時には空腹を感じるようになります。そのためにも “早寝早起き”を習慣にすると、自然に朝食を欲しがるようになるでしょう。また、量が多いと食欲がわきにくくなることもあります。そんなときは、まずは少量にして毎朝食べるようにすることで朝食を摂る習慣をつけ、様子を見て量を増やすようにしましょう。強制するのではなく、食べることが負担にならないよう、子どもの体調を見ながら楽しく食べることが大切です。
- 料理が苦手です。毎日の食事づくりをラクに進める方法はありますか?
- あまり難しく考えないことです。たとえば、具沢山のおみそ汁やスープがあれば野菜を摂取しやすくなります。豆腐や豚肉を入れればタンパク質も摂ることができます。そう考えると、ごはんと具沢山の汁だけでも、ちゃんと栄養バランスの取れた食事になりそうですよね。また、毎日の食事づくりが負担ならつくりおきすると手間が省けます。大切なのは笑顔がある楽しい食卓の雰囲気です。食事づくりが負担にならないように工夫をしてください。