栄養バランスを学ぼう

バランスの取れた食事の必要性

毎日の食生活の中でどうしても気になるのが、子どもの栄養バランス。
でも、栄養について詳しくないし、具体的にどうすればいいのかよく分からない・・・という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そもそもなぜ食事を摂る必要があるのか、そのうえでなぜバランスの取れた食事が必要なのか、といった基本的なことについて説明します。

そもそもなぜ、ごはんを食べないといけないの?

なぜ、私たちは食事を摂る必要があるのでしょう?
もし、お子さんに「なんでごはんを食べないといけないの?」
と聞かれたら、みなさんはどうお答えになりますか?

「お腹が空くから」「美味しいから」・・・どちらも間違いではありません。
しかし、より正しく答えるならば「生きていくのに必要な栄養を摂るため」です。

走ったり、跳んだり、歌ったり、もちろん寝るときなど、どんなときにも必要となるエネルギーは、すべて食べることによってつくられているのです。また、私たちのカラダを構成している筋肉や臓器、骨なども食べ物に含まれる栄養素によってつくられています。このように、食事を摂ることは人間が生きていくために欠かせないことなのです。

「ごはんを食べると、じょうぶで大きなカラダになれるし、
ごはんには、たくさん遊んだりチカラがでる元気のもとが入っているんだよ。
だからしっかり食べようね!」
そんなお話がお子さんとできたらいいですね。

この「生きていくために欠かせない食事」ですが、どのように摂るのが望ましいのでしょうか?

栄養素もチームプレーが大切!バランスよく摂りましょう。

栄養素にはそれぞれに役割があります。1つだけが働いてもうまく力を発揮できません。
たとえば、糖質(ごはんやパン)にはカラダを動かす働きがありますが、それだけではうまく働くことができません。ビタミンやミネラルといった栄養素(野菜や果物)をバランスよく一緒に摂ると、さらに力を発揮して、カラダをよりよく動かすことができます。
こうした理由から、バランスの取れた食事を摂ることが必要なのです。

お子さんにバランスよく食べることを伝えるために、
例えばこのように話してみるのはどうでしょうか。「食べものはお友達と遊ぶのが大好きなんだよ。ごはんだけじゃなくお魚やお野菜も一緒に食べるとおなかの中でみんな仲良く遊べるよね。食べ物が元気に楽しく遊べるようにいろんなお友達と一緒に食べてみようよ!」

管理栄養士さんからのアドバイス!

子どもが小さいうちは主食だけばくばく食べることがあります。炭水化物はいちばん多く必要な栄養素なのでしっかり摂ることはいいことです。さらに「タンパク質源や野菜も一緒に食べることでもっと元気にたくさん遊べるようになるよ」と楽しいイメージが湧くようにお話してあげるとよいのではないでしょうか。

管理栄養士 西村小涼さん